静岡県中部の探鳥地案内、 1.麻機遊水地
探鳥会は毎月第四日曜日の午前9時30分より行われており、会員だけに限らず、誰でも気軽に参加できる、肩のこらない観察会としております。2009年10月までに253回の実績があります。一般の方も参加歓迎。(参加費:保険代として100円) 鳥の名前や習性などを学習できます。
ご希望の方は直接現地にお出かけください。
また、一般公募探鳥会も開催されます。
(アクセス)
車 :柳の道から入ってください。案内人が入口に立ちます。
バス:しずてつジャストラインバス・「麻機」、「麻機北」行、「草場」下車徒歩7分。
注:現在は従来の集合場所が工事中の為、
下図の、サッカーグランド横を集合場所としています。
(クリックで地図サイトへ。周辺の地図も表示可能。)
次回の探鳥会予定 『麻機定例探鳥会案内』
今までの探鳥会の記録 『麻機定例探鳥会の記録』 (2006年12月データまで掲載)
2001年冬の麻機遊水地、芝原の池・平柳の池全景(現在は工事中の部分あり)
環境
昭和49年の七夕豪雨の後に作られた、洪水対策の多目的遊水地。
アシやヒシ、ガマ、ヤナギなどの湿地植物も多く見られる。
季節
一年中楽しめる。特に秋から冬に多くの野鳥がやってくる。
よく見られる野鳥など
ケリ、カルガモ、サギ類、バンなどはいつも見られる。夏はコチドリ、オオヨシキリ、コアジサシが観察でき、冬にはマガモ、コガモ、ヒドリガモ等、1,000羽ものカモ、オオバンなどもやってくる。また、ノスリやチョウゲンボウ、ミサゴなどタカのなかまもいる。夏~秋には多くのトンボも観察できる。また、ミズアオイ、タコノアシ、ガマなどの湿地植物も見られる。
概要
『静岡市中心地から北へ約5Km程郊外にある麻機遊水地では、1983年より野鳥の観察・記録が行われるようになり、これ迄に200種の野鳥が観察されています。(2001年10月現在 日本野鳥の会 静岡支部調べ)
静岡市の郊外にある麻機遊水地は、浅間山南端をかなめとした安倍川扇状地と、東北部山地との間にできた低湿地で、昔は4km四方もあり、沼の水は巴川の水源となっていた。このあたりの低い地形は、大雨の時にはしばしば冠水し、その被害防止に、徳川時代から干拓が試みられ、上土・千代田・足洗といった地名は、沼の広さと開拓田の状況をしのばせる。この開拓に伴い水田や蓮田が増えていったが、沼字体は面積が減少し、70年頃には、沼は北のすみに孤立し、わずか300m四方位の葦原に、水面が数個点在する程になった。その後は、宅地化、静清流通センターの建設や、埋め立てによる工場建設など開発が進んでいった。その後1974年の七夕豪雨による浸水被害により、巴川の洪水防止対策として多目的遊水地に造成され、現在も工事は継続している。さらに、静岡へリポート、県立子供病院、さらに国一バイパスの開通、第二東名取り付け道路の工事など、環境は大きく変化している。
しかし、皮肉なことに遊水地造成により開水面が大きく増加し、野鳥のための島や植樹などにより、カモ類を始めとして、水鳥が増加してきた。そして、現在では静岡市近郊の数少ない探鳥地として、市民の格好の自然観察の場となっている。
現在の麻機沼は、遊水地部分では、アシなどの水生植物が繁茂している。周囲では、水田と少なくはなったが蓮田も。流通センター前の、通称野丈の池部分は、ハスも残っている。平柳の池・芝原の池では現在工事中であり、観察時は注意が必要。
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