5歳男子の孫に双眼鏡を持たせてデビューさせた藤枝市のベテラン会員の女性を含む、藤枝市、島田市、焼津市からの15人が参加。
池から山まで一周してきた探鳥会の一番最後に、突然クロハラアジサシを発見。
幼鳥。
図鑑「フィールドガイド日本の野鳥」には、〝まれな旅鳥として渡来する〟と書かれている。
ボルネオ島やオーストラリアで越冬し、ヨーロッパ南部や中央アジア、中国東北部などで繁殖する。
アジサシという名前がついているが、小魚を刺すのではなく、すくって捕獲する。
静岡県では2~3年に1度くらいしか観察できない。
光の当たり具合で、嘴の下部と足の後部が赤黒色に見える。
飛び方が、ヒラヒラ、フワフワした感じで、コアジサシとは異なる。
似ている鳥に、ハジロクロハラアジサシとハシグロクロハラアジサシがいる。これらは東南アジアで越冬し、北極圏で繁殖する。
オオバンも遠くに泳ぐ。
ハクセキレの雛が蛾や幼虫の餌を藤棚の日陰で探す。
さて、山ではコゲラが小気味よくドラミングする。
キビタキも冬のジョウビタキのようにたくさん樹間を飛ぶ。気温は26℃。
日向は暑いので日陰で観察する。
トンボも増えてきた。オオシオカラトンボ(大塩辛蜻蛉)。
サナエトンボの仲間。
シオカラトンボ(塩辛蜻蛉)。
ウチワヤンマ(団扇蜻蜒)。
蝶も増えてきた。スジグロシロチョウ(筋黒白蝶)。
ムラサキシジミ(紫小灰蝶)。
ヒメジョオン(姫女苑)にとまるベニシジミ。似ていて春に咲く花はハルジオン(春紫苑)。
交尾するカノコガ(鹿子蛾)。模様が鹿の子に似ている。
死んでるタマムシ(玉虫)。エノキ(榎木)の葉が食草。
ユリズイセン(百合水仙)にとまるカマキリ(蟷螂)の子ども。
アジサイ(紫陽花)が鮮やかだ。
ナツツバキ(夏椿)の花も最後の輝きを見せる。
ドクダミの花も綺麗だ。臭いも筆者は好きだ。
ハス(蓮)の花。

スイレン(睡蓮)白色。
赤色。
薄黄色。
クサガメ。江戸時代に朝鮮半島から人為的に持ち込まれたらしい。
池はハスの葉に覆われ、ヨシ(葦)が繁茂する。
確認できた鳥は、カワウ、オオバン、クロハラアジサシ、コゲラ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、シジュウカラ、ヤマガラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ムクドリ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ 番外:カワラバト 以上18種
7月はどんな珍しい生物に出会えるだろう…楽しみだ。