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宮城県伊豆沼・蕪栗沼探鳥会 令和元年11月30日(土)~12月1日(日)

東北新幹線くりこま高原駅集合で8人が参加。日中気温5℃の快晴の下、レンタカーを借りて伊豆沼へ直行するが、沼に水鳥は少ない。皆ご出勤中で、周辺水田で採餌している。

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見当をつけて田んぼを走ると、マガン(日本に飛来する8~9割の個体が宮城県北部で越冬する)などがたくさんいるいる。2羽~数十羽のまとまりで一生懸命、落穂や草を食べたり寝たり、養分を蓄え体力を付けている様子がよくわかる。

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マガンの群れ。

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オオハクチョウはおおらかだが、マガンは警戒心が強く、車で遠くから近づくだけですぐ飛び立つ。オオハクチョウの家族。

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お目当てのシジュウカラガンを見つけられないでいると15時頃、突然ハクガン10羽くらいの群れがヒラヒラと舞い降りてきた。

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が、まさにその時、大型ワゴン車を運転していた隊長に向かって、助手席の慎重な隊員が「左側注意!ゆっくり!」と大声で叫んだにもかかわらず、隊長は言うことを聞かず車を進めガードレールに車体を擦ってしまった。速やかにレンタカー会社に連絡すると、警察を呼んで事故報告せよとの指示。GPSで位置を確認した若柳署の若手警察官2人がやってきて、事故検分すること約1時間半。仕方ないのでこの間に他の人達はハクガン、マガン、ヒシクイなどの群れを観察していると、長い望遠レンズを持つカメラマンが続々と集まってきた。この人達は、ユーラシア大陸から迷い込んだたった1羽の超珍鳥『アオガン』が目的だった。後から聞いた話しによると、すぐ近くでアオガンの撮影に成功した人もいたそうで、残念。

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日没直前に何千、何万というガンが舞い降り、田んぼへ塒入りする様子は圧巻で感動的、心が揺さぶられる光景だった。

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塒入りして泳ぐヒシクイ。

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2日目は朝5時半出発で、宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター付近で塒立ちを観察。

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日の出前後に続々と沼から飛び立ち、我々のすぐ頭上を編隊飛行する様子は神々しい。鳥と日の出、周りの山々に囲まれた沼の朝焼けは素晴らしかった。

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朝食後、少し離れた蕪栗沼の周辺水田で約5万5千羽(蕪栗沼・周辺水田のマガンなどの全体数/伊豆沼・内沼周辺には約12万羽)の中に4283羽(11月27日のカウント)いるはずのシジュウカラガンを探すも、なかなか出会えなかったが、昼頃ようやく群れを発見。

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24羽を確認。
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車から降りてそうっと近づくも、警戒心が強い割に飛び立たず、じっくり観察することができ、幸せな時を過ごした。

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2日間、静岡県では見ることのできないたくさんの水鳥・冬鳥を観察し、充実した探鳥会だった。

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<見た鳥>ヒシクイ、オオヒシクイ、マガン、ハクガン、シジュウカラガン、コハクチョウ、オオハクチョウ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ミコアイサ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、タゲリ、トビ、チュウヒ、ノスリ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カシラダカ など。

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